京都の乙女文化発信クリエイター、koha*のブログです。
昇苑くみひも宇治本店様 本日オープン☆

 

平成30年11月27日。

京都は宇治の宇治妙楽にオープンした『昇苑くみひも』様本店

弊社にて設計させていただきました。

 

『昇苑くみひも』様は、京組紐・花季(はなどき)飾り

koha*がデザインした髪飾りなども長きに渡り作ってくださっています。

 

明治44年から徐々に増改築を繰り返し住まわれてきた町家。

住宅として使われたり、料亭として使われる時期があったりと

さまざまな物語を見つめてきた建物でした。

 

今回、弊社では"デザインしないデザイン"を目指し

本来あるべき町家の姿へ復元することを念頭に設計致しました。

 

弊社社長の町家改修・改築の経験から紐解く元の姿と

実際に住まわれていた社長の幼い頃の記憶とを擦り合わせ

そこに、店舗や教室としての機能を落とし込み

動線・導線を考えて進めて参りました。

 

 

採光を考慮し、奥の庭を通りからも望めるよう、広めの間隔を設けた紐屋格子、

出格子の下側を彩るささやかな和の植栽、

築山を整えて植物を生き返らせた中庭、三和土、縁側、おくどさん。

おくどさんはそのまま残し、炊きたてご飯を模した寒水砂利で

石庭のような文様を淡く描きました。

商品をやわらかく受け止める無垢板や畳敷きのディスプレー棚には

艶やかな正絹ならではの商品が色とりどりに並びます。

奇を衒わないほのかに見える唐紙も組紐を引き立ててくれます。

 

 

昇苑くみひも様のものづくりの原点となった帯締めコーナーは

特別に思い入れのある品々を集めた茶室のような面持ち。

瓦のような鈍色を左官鏝で三部艶に仕上げていただきました。

その他にも

伝統的な組紐を気軽に楽しんでいただける小物や雑貨の販売スペース、

素材としての紐をずらりと揃えた原料販売スペース、

小さな丸台や角台にトライできるワークショップスペースの他、

2階には高台をずらりと並べた本格的な組紐教室もあります。

 

 

京都の伝統産業青年部会仲間だった皆さまにも

暖簾、金属加工、造園等々お力添えをいただき出来上がりました。

 

太陽光に近い照明で、店内の何処に居ても正確な色味が把握できるように。

組紐の美しさや愛らしさや品格や可能性がちゃんと伝わるように。

本質を静かに見つめる事に注力した"抑えた設計"としております。

 

昔ながらのやり方で進めてくださる親方と

今時の方法で進めてくださる息子大工さんの親子競演?も素晴らしく

仕上がりを迎えた時に

施主:現社長と前社長のお名前、設計:弊社社長、

大工:大工さん親子のお名前を刻んだ板を屋根裏に置かれる時には

じーーー・・・ん・・・と来るものがありました。

 

お店の方々が可愛く素敵にディスプレーしてくださって

しみじみと、ああ出来上がったなぁ・・・と。

 

昇苑くみひも様 あらためまして、おめでとうございます☆

やり甲斐のある仕事を任せていただきありがとうございました☆

 

この宇治本店前の道こそが

元々の平等院への参道だったことが文献でも証明されていると、

平等院の事務局を運営され

宇治のまちづくりに尽力されている宮城氏のお言葉☆

古に想いを馳せて、昔ながらの宇治巡りもきっと楽しいはず♪

 

皆さまも宇治へお出かけの際には、是非お立ち寄りくださいませ。

 

 

 

 

 

『鳴滝倶楽部』で謡・太鼓体験☆

 

もみじの季節の三連休。

今盛りの紅葉を愛でる方々で郊外も街の中心部も

人、人、人の京都☆

急にグッと冷え込んだので、一気に赤みが増しましたね(^-^)

 

この美しい季節に

能楽師・杉浦豊彦氏プロデュースの『鳴滝倶楽部』

謡と太鼓体験に伺いました。

 

今回のお題目は『三輪(みわ)』。

装束を着けない状態での実演を交えながら

『三輪』のあらすじ・舞台で使われる面・装束の解説アリ、謡体験アリ、

観世流太鼓方・井上敬介氏との対談・太鼓体験・独調アリの

何とも贅沢で奥深くも楽しい時間でした!

 

 

↑↑↑この面は『三輪』で使われる『増女(ぞうおんな)』。

『小面(こおもて)』や『若女(わかおんな)』のような若さや愛らしさはなく

神や仏の相を表現したような面。

↑↑↑角度によって表情が変わる事を実演で見せてくださいます。

 

『三輪』で纏われる装束。

左:草花が総柄に織られているもの。

右:地色が帯状の段になっている草花。

 

手前:摺箔(すりはく)と織箔(おりはく)の違いを比較

中 :袴の朱色もさまざま

奥 :一番上に纏われる装束

 

こちらのヴァージョンもあります☆

 

↑↑↑まさかの楽譜!こ、これで謡うのですねっ!?

絶対音感無いと謡えへんや〜んっ(^^;)

師匠の後を追うように繰り返しお腹の底から声を出します。

大きな声を出そうと上半身が力み過ぎて、私はゲホゲホ咽せました・・・(T.T)

いや、結構難しい・・・

でも大きく太い声を出し続けると、気分スッキリ☆

何とか、師匠の声無しで参加者だけで謡えるようになりました。

 

↑↑↑ここからは、観世流太鼓方の井上敬介氏ご登場。

能にはまったきっかけや、太鼓方になられた経緯を話してくださいました。

元々、能や雅楽などに縁のある家の方々だけが

継がれている世界だと思っていたけれど、そうでもないのですね☆

気になる方は、是非、またの機会にご参加されることをお薦めします♪

 

観世流と金春(こんぱる)流の太鼓の形状や音色、撥の下ろし方の違いなどを

丁寧に説明してくださいます。

 

さて、参加者も実演☆

↑↑↑またも、と〜さん登場(笑)

太鼓の正面に座るのでなく、斜めなんですね。

これも今まで気づいてなかったなぁ。

 

↑↑↑牛革をピンと張った太鼓の中心の鹿革重ね貼り部分を狙って打ちます。

 

スッと振り下ろす感じが、意外に難しそう・・・

とりあえずの音は鳴っても

何というのか所作が美しくない。(ごめん、と〜さん)

でも、本人は楽しかったと申しておりました(笑)

 

本当は、私も太鼓を叩かせていただく気満々だったのですが

足が痺れて、立ち上がれず情けなくも断念。

うううー残念!でも、また参加するっ!!

 

 

杉浦氏の独調と井上氏の太鼓のみで、大迫力のひと舞台☆

目を閉じて聴くと、もっと大人数で創られている音色に感じられます。

 

歌舞伎や狂言に比べて、お能は一番敷居が高い気がしますが

(理解できるまでに時間を要するのは確かかも)

一番削ぎ落とした舞台だけに、創造力が鍛えられるのも確か。

最初は難解で、少々じれったいかも知れませんが

今風の言い方だと、独特のグルーヴ感に同調できるようになると

観ているだけでも、身体の中が揺れて突き上げて自分も汗ばむ感じ。

 

私もちょっとずつ楽しめるようになってきたのかな?

先生方、素晴らしい時間をありがとうございました!

 

ちゃんと残していきたい文化のひとつ☆

気軽に楽しみながら学べる『鳴滝倶楽部』

京都観世会館やお寺などで開催される『杉浦定期能』など

能の世界と触れ合う機会をつくっておられます。

 

京都観光に来られた際には、こんな能体験も是非楽しんでみてくださいね☆

 

 

 

 

 

小結の紅葉パラダイス☆

 

全国 ひゃくまんにん(笑)の すびちゃんファンの皆さま。

小結 すびすび すびちゃんです。

 

朝晩 すっかり 寒くなって 

すびちゃんの 暮らす 京都も

お空の もみじ工場から 毎日 どっさり

きれいに染まった 葉っぱを付けた 樹が 届いていますよ。

 

すびちゃんの お庭の ハナミズキは

真っ赤っかの 葉っぱが ひらり そろり

はらはら 舞い落ちて とっても 不思議で きれいですよ。

紅葉パラダイスですね。

裸天国じゃ ありませんけどね。

(昔、琵琶湖畔にあった温泉付きレジャー施設『紅葉パラダイス』。

このCMソングが♪はだか〜てんごっく♪というものでした、笑)

 

すびちゃんは 誰が どうやって 葉っぱを 外してるのか

気になって 気になって 毎日 立ち上がって

決定的瞬間を とらえようと 鵜の目鷹の目ですよ。

犬の目ですけどね。

 

 

誰も 居ませんね。

誰も 葉っぱを 引きちぎったり 食いちぎってませんね。

だけど ひらり そろり はらりですね。

不思議ですね。 不思議ですよ。

 

考えると やっぱり お腹が 空いて きましたね。

そろそろ 二本脚は お休みして 丸まって 寝ましょうね。

 

日本の秋は 美しいですね。 紅葉狩り 楽しみましょね。

じゃあ またね、ばいばい。

 

 

 

「京甲屋・三条」さまに行って来ました☆

(↑↑↑本日、突然、あて蕎麦味噌炙りの写真ですみませ〜ん)

 

大倉陶園百周年記念の展示会の後は、と〜さんと市内散策。

 

打ち合わせや納品や備品の買い出しなどで

常々京都市内をウロウロしてますが

ゆ〜っくり歩き回れる機会って意外に少ないんですよねf(^^;

 

それに、このところの街が変わりゆくスピードの速いこと!!

私なんぞの『記憶の上書き保存能力』を優に超えてます(あ、と〜さんもね、笑)

少し前は、広い敷地は殆どがマンションに変わり

小さめの町家はゲストハウスになっていたけれど

この3、4年ほどは、大概、ホテルに変わってますね。

それでも足りないって本当なんでしょうか?

それっていつまで続くのかしら?と考えつつ

其所に以前建っていたものが思い出せません〜〜〜っ。

 

新しく出来たお店を色々見て回って

変わりゆく待ちの近況チェック。

微妙に変わってゆく、界隈の人の流れも肌で感じてチェック。

こういうのも仕事の内ですからね(^-^)

 

晩ご飯は、富小路六角上がるの『京甲屋(きょうかぶとや)・三条』さんへ。

堺町通蛸薬師上がるの『京甲屋』さんの妹分、いや、弟分的なお店で

京料理も含めた日本料理とお蕎麦がいただけます☆

まずはお通し。

若布、美山のくみ上げ湯葉、海老。ポン酢のジュレと茗荷がいい感じ。

土曜日はとっても暑かったので、さっぱりした一品が嬉しかったです♪

 

次はお造りの盛り合わせ。

色んなものを食べたかったので、ちょっとずつにしてもらいました(笑)

家で食べるときは、お刺身に表面をサッと炙るなんてことしないので

こういうのが私にはとっても嬉しい・・・(*^_^*)

 

この時、既に乾杯のビールは無くなり、と〜さんと日本酒をチョイス☆

と〜さんは、キリッとサラッと辛口の正雪。

私は、まろやか旨口の明鏡止水。(と〜さん、もう呑んでるし・・・(-.-;)y-゜゜)

 

お次は蕎麦まんじゅう。

九条ネギを練り込んだ薄緑色のそばがきには挽肉が詰まっています。

あんかけのお出汁も、ほっこりと美味しい〜・・・

 

秋刀魚の柚庵焼き。

脂ののった秋刀魚の塩焼きも大好物だけど

こういうよそゆき顔の秋刀魚も、脂に頼らない味わいが楽しめて新発見ですよ。

 

生麩と茄子の揚げ出汁。

やっぱり生麩を食べずしては帰れないよね?と言うほどの生麩好きなので

これは外せません〜!

蓬麩と胡麻麩の組み合わせ。

そして、いつも思うのですがお茄子と油は何て合うのでしょうね。

と〜さんの日本酒は雪の茅舎に移っていました。

 

小蕪と海鮮の卵あんかけ。

料理人さんが「今日の小蕪は皮を剥いた時の肌触りがしっとり滑らかで

もう絶対に美味しいですよ。」とイチオシだっただけあって

きめ細かな美人小蕪ちゃんでした☆

あんかけのとろみ具合もすごーく繊細で・・・飲み干しましたわ(笑)

 

そして、日本酒を飲み過ぎたと〜さん。

もう、〆の蕎麦は食べられへんわーっ!!と言った尻から

あ、これ関西弁かな?『言ったその直後』『言い終わらぬうちに』くらいの意。

『言ったそばから』とか『舌の根も乾かぬうちに』風の意味ですね。

私が頼んだお蕎麦を「旨そう〜」とすすってましたね(-_^:)

この頃の流行は、お蕎麦を塩で食すってやつのようですが

私は蕎麦つゆにくぐらせて食べるのが好き♪

蕎麦湯もいただいて、はぁー満足☆

と、言った尻から(笑笑笑)

最後に蕎麦ういろうのきんつばと蕎麦アイスをいただきました。

予め作ってある蕎麦ういろうに、ゆるく溶いた生地を付けて

目の前の鉄板で焼いてきんつばにしてくださいます。

温かい蕎麦茶をすすって、ほっこり☆

ふぅー・・・・・・・・・(*^_^*)

 

お恥ずかしい話ですが

普段は何せ、ドタバタとギリギリまで仕事して

短時間で食材をバサバサバサッと買い込んで

ダダダダダッと切って

一鍋で全部の食材を煮込んだり、炒めたりする超時短料理が基本の我が家f(^ー^;

もう一手間かけると、グンと味が良くなる工程を知っていても

すっ飛ばして調理してますからね。

こんな風に丁寧に下拵えしたお料理は

本当にありがたくて贅沢な美味しさだなぁ・・・としみじみ。

 

またこんなご馳走が食べられるように頑張るぞ!と気力が湧いてきます☆

今度は、この写真を見て「美味しそう〜」と悶絶中のスタッフF本と伺いますー(笑)

美味しかったです、ごちそうさまでした<(_ _)>

 

 

 

 

「良きが上にも良きものを」に触れたひと時☆

清々しい秋晴れだった土曜日。

日本最高峰の麗しさと賞賛される大倉陶園の展示会を観に

と〜さんと共に円山公園の端に位置する長楽館へ・・・。

 

今日は美しい物を観て回るために

何かと便利な車ではなく、バスで四条河原町まで。

既に秋の観光シーズンに突入している京都。

東西に横たわる四条通は、東へ行けば行くほど人だらけ。

四条大橋を越えると、まずは南座前で超絶混雑の初級編に出会います。

南座と言えば、先頃【耐震補強工事】を終えて新開場。

歌舞伎役者の69名勢揃いで、八坂神社まで練り歩かれる【お練り】を

TVやネットでご覧になった方々も多いんじゃないかなぁ。

 

そんな華やいだ【祗園】と呼ばれる地域を抜けて

八坂神社の脇を抜けて坂道をすたすた進むと程なく長楽館に到着。

と〜さんもか〜さんも

友人知人の結婚式で幾度か来たことはありますが

パーティーで訪れると祝福とおしゃべりがメインになるので(笑)

実のところ建物探訪的には、ちょっと消化不良のままでした。

今回は展示作品と共に、空間もしっかり目に焼き付けられるので

どちらも旺盛なまでに楽しんじゃおうと心に決めていました☆

 

高校時代からの友人・大倉陶園で働くK嬢が招待してくれた

ありがたくも実におめでたい展示会。

大倉陶園は、来年百周年を迎えられます。

 

震災や戦争を乗り越えられての百周年。

本当に生やさしいものでは無かっただろうなぁと想いを馳せます。

私は暮らしの中の必需品としての器などももちろん大好きです。が、

西洋の美術工芸品的な陶磁器と肩を並べるのみならず

それを超えるほどの「良きが上にも良きものを」を社是に

邁進された百年の月日の中で生み出された品々にも

目に映る美しさ以上の

厚みと重みと深みのある美しさを見る思いがしました。

 

皇室お歴々御用達でもありつつ

当代の人気作家やブランドとの競作も数多いという柔軟さ。

 

友禅染のような繊細な多色づかいの手描き絵付け品から

ブルーながらも水墨画のようなにじみやぼかしの美しい岡染め。

エンボスやエッチング、蒔絵など種々の技法を組み合わせ

世界一の焼成温度で仕上げられる類を見ない作品の【肌合い】は

しっとりと滑らかで惚れ惚れします。

 

 

社長から作品説明を直々にお受けする機会にも恵まれ

知識も勿論のこと、語り口の熱量に感動していたところ

「社長の方がよく知ってるから、説明お任せしちゃった♪

あの社長は、元工場長だった方なの!」とK嬢。

 

良いデザイナーとか良い職人が、良い経営者とイコールではないけれど

もしそれがイコールになった時は

それより強いもの、確固たるものは無いんじゃないか?と感じている私。

現場を歩き続けて来られた方をトップに据える

企業の懐の深さも含めて

また次の百年に向かわれているんだなぁ・・・と

まだ整理途中の頭の中ながら、とても腑に落ちるというか

作品以外でも良きものに触れさせてもらえた気がしました(*^-^*)

そして会場となった長楽館。

明治42年(1909年)に"煙草王"と呼ばれた実業家・村井吉兵衛により

国内外の賓客をもてなすための迎賓館として建築された

ルネサンス様式の外観の建物。

内部は和洋折衷どころか、英・仏・米・中・日リミックス風の

贅を尽くした摩訶不思議な空間。

 

通常は非公開の三階の和室・茶室も拝見できて幸せ♪

そしてユニークに象られた窓に目をやれば

風光明媚なこの一帯から、更に色づき始めた山を見渡せる絶景哉!

 

レストランで旬の食材が生きた美味しいお料理もいただき

眼福、口福極まる幸福でした☆

 

優雅とは正反対のドタバタな毎日が続く中、

久しぶりにゆったりと心豊かに過ごせた

良きが上にも良きひととき☆

 

K嬢、本当にどうもありがとう〜!!

 

土曜日の幸福時間は、まだまだ続きます・・・

後半は次回ブログへ☆