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『能』と『香』のお話し☆

 

 

先週末、いつも勉強させて頂いている杉浦能舞台に行ってきました。

 

楽しくて為になる日本の伝統芸能『能』の入門講座です。

今回のお題目は世阿弥作の『融(とおる)』。

 

そして毎回楽しみにしている、お能に関係するゲストの方とのトークですが

今回は創業およそ300年、お香の松栄堂の畑正高社長がゲストでした。

 

まずは『融』あらすじを実演を交えながら解説してくださいます。

 

前回の『善界(ぜがい)では内容を書き過ぎたので(汗)

興味のある方は能『融』で検索してくださいね。

 

とにかく何の装備も装置も装飾も無い能舞台。

(今回は珍しく担桶=たごが潮水を組み上げる道具として出て来ました)

舞台奥の鏡板のある松の絵だけが堂々と描かれていますが

鑑賞者の創造力と理解力がモノを言う、厳しくも奥深い世界です。

 

ある意味、究極にハードルが高いなぁとも思える能ですが ・・・

舞台の向かって右手前が東。

(なので朝陽が昇るとか月が出でるとかは此処を指す)

向かって左手前が南。

(なので例えば京の都の話なら、鳥羽や伏見など

南の地域を指す時は此処を指す)

左奧は西。

(なので同じく、大原野や松尾や嵐山などは此処を指す)

右奥は北。といった舞台における方角を頭に入れておくと

分かり易い=楽しめる…ということを教わります。

 

本当の演目の際には地謡方や楽器を手にした囃子方もおられて

シテ(主役)、ワキ(物語の背景を語り、シテの語りを誘い出す役)が

登場して話が進んでいきます。

 

静寂を破るような凛々しい掛け声と共に

大鼓、小鼓が美しい所作で鳴り響き

横笛(能管)の渓谷の渡り風のような、切れ味のある音色が重なり

静と動の入り交じった、得も言われぬ厚みのある空間に。

 

もうね…これは実際に能楽堂で体験してもらえれば

間違い無く、震えるくらいの迫力を実感されると思います☆

 

 

この勉強会では、演目毎にかけられる能面の説明や

シテやワキの装束の詳細なども実物を並べて教えて頂けます。

 

 

能装束の保管には一般的には樟脳が使われますが

こちらでは数年前から松栄堂さんの防虫香が使われているとのこと。

 

選りすぐりの材料を優れた職人さんの手技で形にする能装束。

制作するのも簡単ではないし、保管して受け継いでいくのだって

一般人にはわからない苦労が山のようにあるのでしょうね。

 

 

 

松栄堂の畑社長と。お二人とも正座姿が何とも お美しい(*^-^*)

 

大陸から渡ってきた香の歴史を

さまざまな古典文学なども紐解きながら楽しく話してくださいました。

 

 

沈香のうちの極上品・伽羅(上)と 白檀(下)。

手に取って香りを嗅がせていただきました☆

 

元々は一部の貴族だけのたしなみだったお香。

平安貴族への憧憬から、武家社会全般にお香の文化が広まっていったとのこと。

 

 

宝尽くしの装束にもお香の原料になる丁子が描かれています♪

良い『気』の素は、やはり宝とみなされていたのですね。

畑社長のお話は、さまざまな時代の書物が引用され

さらさらと澱みのない説明ながら

この頃、すっかり読書と縁遠い私は、古い記憶を絞り出してアップアップ(笑)

 

自分自身が漢方で身体を立て直している最中なので

肺から体内に取り入れる要素に関しても興味津々。

色んな物や現象は、全部繋がってるなぁと実感します。

 

来週10月25日からは、いよいよ『koha*の世界展vol.25』がスタート

体調も整えてがんばりまーっす☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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