京都の乙女文化発信クリエイター、koha*のブログです。
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二十年[前編]

 

今日は、長い文章なので
お時間の無い方はスルーしてくださいませ<m(_ _)m>

 

十年一昔と、それこそ一昔前は言ったものだけど
こんなに色んな技術がどんどん進化して
システムとか生活とか、価値観なんかがゴロッと変化する時代だから
一年一昔と言った方がしっくりくるかも知れないなぁ…とも思う反面、
『二十年』という節目を考える機会の多いこの頃です。

 

情報とか工業の分野の技術だと、また話は変わってくると思うけれど
たとえば伊勢神宮の式年遷宮も二十年毎。


日々の研鑽で積み重ねてきた経験値も豊富な上に、
自分自身で組み上げたり出来る体力もあって
まだまだ未熟な若い宮大工さんとがっぷり向き合う気力や柔軟さもある人が
次の世代に、教えていける大事な機会。

神社は無尽蔵にポコポコと建つものでも
建つべきものでもないだろうから
普通の仕事みたいに、いっぱい失敗しながら
何となくコツを掴んでいつしか巧くなっていく…
という程の経験も得辛い案件(???と呼んで良いのかどうか)だと思う。

二十年に一度、必ず二世代・三世代が一緒に経験して
技術とか文化を継承していく、すごく理に適った方法だなぁって。

日常生活においても、二十年は何かと世代交代の節目のような気がしている。

私が今の町内に引っ越して来たのは二十年前。
東映京都撮影所の通用門前の町内なので
俳優さんやスタッフさん達がお昼ご飯を摂ったり休憩するための
ご飯屋さんや喫茶店がたくさん在ったけれど
今はほとんどが高齢故に廃業されている。


もちろん、撮影本数自体が減っているのも原因のひとつではあるだろうけれど
まだまだ働ける世代の人は、撮影所門前町としてのお客様だけでなく
一般のお客様を対象としたお店として、ちゃんと切り盛りされていて活気もある。

 

二十年って、こんなに町内の構造が変わるもんなんかぁーと何だか感慨深い。

 

古くからの長屋が残っていたところは取り壊され
5軒から8軒くらいの分譲住宅になり
ちびっ子の居る若い世代が引っ越して来てコミュニティーが出来ている。
平日は、ちびっ子連れの若いお母さんが、
週末には、ちびっ子連れの若いお父さんが
玄関先で誰か会いに来てくれるんじゃないか?と
待ち伏せしている、我が家の小結に顔を見せに来てくれたりする。

先代犬の小花(母犬)と小豆(娘犬)の散歩中に
声を掛けてくれていた年配の方々の幾人かは
もう、この世にはおられなかったり、ね。


先代犬の小花は、今年の11月には二十歳(笑)。
空の上でも、お祝いしてもらえるかな?

 

さてさて、今年はkoha*振袖のご注文を何件か頂戴しております(*^^*)

そのうちの一件は、古くからの友人の娘さんのもの。


甥っ子姪っ子の成人も「ほぉー・・・もうそんなになったのか☆」と
驚きつつ喜んだものだけど
高校時代からずっと付き合いのある友達の娘さんの成長は
何だか不思議な気持ちになるなぁ。

 

私は三姉妹。
姉と妹がちゃんと振袖を着て成人の日を迎えてくれるから
「私は振袖要らん、要らん〜」と両親に言い放った19歳の私。


内孫外孫変わりなく、二十歳のお祝いを積み立ててくれていた祖母は
「振袖に使わんでもいいから、二十歳の記念に使いよし。」と
ひたすらありがたい大金をポン!!と渡してくれた。
戸惑いつつも、じゃあいただくよ♪と現金な私は受け取って
「私、振袖を着る側じゃなくて、作る側の人間になるわ☆」と笑った。


その大切なお金は、美大へ通っていた私の初個展に使わせて貰った。


作品の材料費、ギャラリーの賃料、案内状の作成とか郵送費、
搬入・搬出費用、手伝ってくれた後輩達との決起集会とか打ち上げ(笑)
今のようにカラー印刷が簡単で安価な時代では無かったので
台紙だけ印刷して、そこに焼き増ししたカラー写真を貼り付けた作品集作り。
普通の案内状だけではつまらないなぁと展覧会名が入ったマッチも作った。
"作った"と書いたけど、祖母の大切なお金で作らせて貰ったのだ。

 

作家として生きていくとは毛頭考えてなかったけど
何かしら表現して、何かしら物作りには関わって生きていくんだろうなと
ぼんやりと思っていた二十歳の私。

 

御縁があって、ちょうど四十歳の時に
「koha*の振袖ブランドを立ち上げませんか?」とお話しをいただいた。

 


着物に縁のない生活をしてきたので、出来るかなぁという不安も抱きつつ
二回目の二十歳(笑)に、あの日の祖母が贈ってくれた大仕事のような気がした。

 

仕上がった振袖は賛否両論☆
とにかく呉服業界ではセンセーショナルだったみたいだった。
そして、呉服屋さんもビックリしされるほど
koha*の振袖はたくさんの方々に着ていただくことができた。

 

私は、ちょっと勇ましさや潔さのある女性が好き!
もちろん人として、女性として
ちゃんと躾られて育って来た精神的な品位は絶対条件だと感じています。
女性らしさ、男性らしさを論じるのは難しい世の中になってきたけれどね。

 

振袖を、高校時代からの友人が注文してくれました。
楽しいことも悲しいことも悔しいことも、色々…お互い知ってる友人の
大事な大事な娘さんの二十歳の門出にお伴させていただけるなら
こんなに嬉しい事は、きっと無いなぁ…
おめでとう!ありがとう。

 

そして、おばあちゃん、出来上がったら見てな!!
ありがとう〜☆

 

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